腕時計とアクセサリー

今やさまざまな機能が付いた携帯電話。お財布がなくても携帯電話があれば買い物ができる時代の中で、時間を知りたいなら携帯電話を見ればいいという方が増えました。しかしもともと本来的には、時間を見るものと言ったら腕時計。腕時計を見れば時間を正確に知ることができたわけです。でも携帯電話で時間を確認する方の方が、腕時計で時間を確認する方よりも多い現代においては、腕時計は正確に時計を表示するという本来的な機能を薄め、ファッションアクセサリーとしての色合いが強くなってきました。

そもそも女性用の腕時計には、アクセサリーの1つであるブレスレットに時計のケースをつけたものという意味合いがありました。これが普及したことで女性にも腕時計が普及したとも言われています。ですから、もともと女性の腕時計にはアクセサリーとしての要素がふんだんに含まれていました。例えば、女性用腕時計のブレスレットの部分では、主な素材としてはステンレスやチタニウムなどなのですが、ごくまれに骨や貝、アクリル樹脂といったものがあります。そしてブレスレットの部分には、いくつかの形状があります。まずは、1つの金属塊を削ってブロック状のものを作り、それをピンやねじで留めたものとなっているタイプを、ソリッドブロックと呼びます。少し高めですが、耐久性は強くなっています。また金属板をブロック状に仕上げたものが、ロールブロックです。その他にも、帯状のパーツを組み合わせて作るメッシュ、近年あまり見られなくなったものの、「コ」の字の部品を噛み合わせるように連結させてブレスレットとしたアジロ、S字のプレートを連結させ伸縮させたもの。これも最近では、あまり見られなくなりました。主に使われているブレスレットの部分は、ソリッドブロックやロールブロックです。使う部品数が多いほど、装着感がよく豪華に仕上がります。またベルトを天然皮革で作ってあるものもありますが、アクセサリーとして腕時計を使用する感が強くなればなるほど、ベルトを使ったものは少なくなっていきます。また、アクセサリーとして腕時計を突き詰めていった結果、手作りの腕時計に注目が集まるようにもなってきています。文字盤からケース、ベルトに至るまですべてが手作業で、デザインが同じであっても微妙に表情が異なるという味わいがありますし、手作りの腕時計はなんとなくアンティークな感じがして、温かみがあります。こうった手作りの腕時計は、高級ブランドの高額な腕時計と違って、ちょっとしたおしゃれの1つとして腕時計をしているという感覚が強いので、洗練された上品さとかよりも、かわいくスタイリッシュでトレンド感があるということがポイントとなってきます。

女性の腕時計がアクセサリーとしての要素が強くなっているのと同様に、男性の腕時計もアクセサリーとしての要素が強くなってきていもいます。ただ男性は女性と違って、プライベートも含めておしゃれの1つとして腕時計を身に着けるというよりも、ビジネスの場で格好良く腕時計をつけるという意味合いが強い感じになっています。社会人であれば、会議や交渉の場、クライアントやお客様と会う場では、携帯電話で時間を確認するわけにはいきません。ですから、腕時計が必要になる場は、男性にとってはビジネスの場がほとんどになっています。そのため「できる社会人」としてのおしゃれを発揮するアクセサリーとして、腕時計というツールを使うという感覚といえるでしょうか。ですから、ただ単に見た目が上品でスタイリッシュで格好いいというよりも、ブランドにこだわりを持って、ブランドの歴史などが好きで、腕時計も決めているという選び方をする方が多くいらっしゃるようです。社会人として働く男性なら、アクセサリーとして腕時計を集めたり見たりすることに凝った経験があるという方は、割と多くいらっしゃることと思います。

今後も腕時計は、時間を正確に知るためというよりもおしゃれとしての要素の方が強くなっていく傾向は続いていくと思われますので、各ブランドがどのような腕時計を発表していくのか、楽しみです。

Last update:2017/7/21